48%高を叩き出したARMに迫る
こんにちは!今週は米国市場で48%高の株価を叩き出したARMについて紹介していきます。
ARMって何をしている企業なのか、なぜ高い利益を出すことができたのかを調査していきます。
導入部
ARMと聞いて、私はMacbookに搭載されているApple Siliconを思い出しました。Apple SiliconはMacパソコンに採用されているM1, M2, M3チップなどのSoCのことです。このCPUに採用されているアーキテクチャの名前がまさに”ARM”だったのです。そして、それは偶然などではなく、AppleはM1チップなどの開発ためにARMの保有しているアーキテクチャのライセンスを購入していたのです[1]。
企業概要
ARM Holdingsは、半導体とソフトウェア設計の英国企業であり、スマートフォン、スパコン、パソコン、自動運転技術など、幅広い分野での採用が増えている技術リーダーです。ARMのビジネスモデルは、高性能かつ低コスト、エネルギー効率の高いCPU製品と関連技術を開発し、ライセンス供与することにあります[2]。
ARMは1990年に設立され、世界中のセミコンダクター企業やOEMに依存されている製品開発の基盤を提供しています。その技術は、世界中のスマートフォンの99%以上に搭載され、累計で2500億個以上のチップに利用されています[2]。
市場分析
ARMのアーキテクチャはスマホ用CPUやAIのデータセンター用GPUに使われており、非常に様々な場所で活躍しています。スマートフォンにおいては、35%がARMのアーキテクチャを採用したSoCを採用しているとのこと!ARMは知財を売っているので、スマホが売れるほどARMが稼げるビジネスモデルとなっているようです[3]。
成長の要因
AIの需要増加により、ARMの株価は上昇しています。特に、Nvidiaの技術に対する需要の増加に伴い、ARMは新しいノートパソコンやスマートフォンの開発にも取り組んでおり、これらのデバイスはチャットボットやその他のAI機能を扱うことができるようになっていくことが予想されます。そのようなSoCの開発には今後も需要が集中すると予想されます。
財務分析
ARMは、スマートフォン市場におけるシェアの減少にもかかわらず、ビジネスの多様化に成功しています。スマートフォンは全出荷ユニットの35%を占めるにとどまり、2016年の60%-70%から減少しています[2]。しかし、クラウドサービスや自動車の分野で市場シェアを拡大したことや、AI(人工知能)需要が高まるなかでアームのライセンスを選択する企業が増え、今期の増益を導くことができたようです[4]。
結論
ARMは、半導体の設計図を売るというビジネスモデルと技術で、IT業界全体を支える存在となっています。AI技術の進歩とともに、ARMの重要性はさらに高まると予想されます。半導体業界におけるその役割と貢献は、投資家にとって注目すべきポイントとなると考えられます。